鼻が臭いのはカビが原因?副鼻腔真菌症の症状や治療方法

 

こんにちは~管理人のモルディです。

 

体や皮膚に生えてくるカビ菌といえば
足の指の間や爪などに症状が出てくる
水虫かなと思いますけど

これまで腸内に出てくる
カビ菌の腸内カンジダとか

 

口内に症状が出てくる口腔カンジダ症など
体調が悪くなると色んな箇所で悪さをする

カビの病気について書いてきました。


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そして今回は「鼻」にカビ菌が寄生して
引き起こされるという

 

「副鼻腔真菌症」

 

という病気について見ていきたいと思います。

 

鼻のカビ・・・?と
不思議に思うかもしれませんけど

 

症状が進行すると亡くなる確率が
なんと50%を超えるというので
かなり怖い病気ともいえます。

ではでは、鼻にカビが寄生する
副鼻腔真菌症の症状や治療方法などについて
見ていきましょー。

 

鼻が臭いのはカビが原因?副鼻腔真菌症の症状や治療方法

鼻のカビ?副鼻腔真菌症の原因や症状について

さて、鼻の奥には副鼻腔という
空洞があるんですけど

この部分に細菌などが入り込んで
炎症を起こす事を「副鼻腔炎」といいます。

 

そしてこの状態が慢性化してしまうと
鼻水や鼻づまりなどを繰り返していき

「慢性副鼻腔炎」「蓄膿症」

といった病気になってしまいます。

20160507-03

蓄膿症になりますと

膿のような鼻汁が出てきたり
匂いが分からなくなったり

常に倦怠感を感じるなど
日常生活にもなんらかの支障が
出てくる事もあります。


そして「副鼻腔真菌症」とはまさに
鼻の中にカビ菌が住み着いて
そこで炎症を起こしてしまう病気となります。

 

通常は誰でも目に見えない
カビ菌の胞子を吸い込んでおり

その数は1日で8000個以上とも
言われていますけど

 

健康な人の場合は
鼻粘膜の洗浄機能によって
カビ菌を排除してくれるので

この病気にかかる可能性は低いのですが

 

風邪や鼻炎などによって
著しく免疫力が低下していたり

カビ菌の排除がうまく出来なかった状態が
続いたりすると

副鼻腔に真菌、つまりはカビ菌が
とどまってしまう場合があるんですΣ

 

この場合カビ菌の中では
「アスペルギルス」が最も多く

ムコールやカンジダ菌が
原因となることもあるといいます。

 

こうなると、副鼻腔内で
真菌がどんどん増殖していき

「真菌塊(しんきんかい)」という
カビ菌の固まりを形成して
強い炎症反応を起こすようになります。


主な症状としては

 

・鼻水から悪臭がする

 

・チーズに似た物体が鼻から出るようになる

 

・上顎洞(頬の副鼻腔)の腫れや痛み

 

・左右のうち片方の鼻から
 膿のような鼻水が出てくる

 

と、こういった症状が出やすくなり
基本はこの症状でとどまるといいますが

低確率で眼や脳にまで
炎症が広がるケースもあるといいます。

 

あと、持病の糖尿病や抗癌剤に
ステロイド内服薬などを長期使用しており
免疫力が低下してしまっている状態だと

眼や脳へ炎症が広がる確率が上がり
失明や脳出血などかなり怖い状況に陥る事に。

 

この状態は「侵襲性副鼻腔真菌症」
呼ぶそうで

ここまで症状が進行すると
致死率が50%を超えるといいます(怖


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副鼻腔真菌症の治療方法について

副鼻腔真菌症の治療方法としては
以下のようなものが挙げられます。

 

膿の洗浄作業(排膿洗浄)

鼻の中の膿を吸い出して
副鼻腔内をきれいに洗浄していきます。

 

「穿刺洗浄(せんしせんじょう)」

上顎洞(頬の副鼻腔)の膿を取る方式で
割りとメジャーなやり方だといいます。

副鼻腔真菌症の場合はほとんど
上顎洞で炎症が起こるので
基本は穿刺洗浄がメジャーのようです。

 

鼻腔と顎洞の間にある
薄い壁に針を刺して膿を吸い出し

膿を吸引した後は内部を水で洗浄して
抗菌薬を上顎洞内に吹きかけていくという
やり方になります。


「プレッツ置換法」

最初に鼻腔内をきれいに洗浄して

次に仰向けになった状態で
鼻の中に薬液や生理食塩水を流し込み

片方の鼻の穴を塞いで
もう片方の鼻の穴に吸引器具を当てます。

 

薬液が喉に流れ込まないように
患者さんに「あー」といった具合に
声を出してもらい

発声と同時に吸引を始めます。

 

そうすると鼻腔内の空気が吸い出されて
副鼻腔内の空気も吸いだされ

吸引をやめると同時に
副鼻腔内に一気に空気と薬液が
流れ込んでいきます。

 

この作業を繰り返して、副鼻腔内に
薬液を浸透させていくわけです。

 

手術を受ける場合

鼻の洗浄を複数回行うのは
確かに効果的なものの治療方法として
かなり痛みを伴うので

現在だと副鼻腔真菌症と診断されると
手術を勧められるケースが多いといいます。

 

だいたいは
「内視鏡下副鼻腔手術」とされており

一昔前ですと、内視鏡と手術器具を
鼻の穴から挿入してモニタに映しながら
手術していき

病変部分を切除していくといった
方式だったようですが

 

現在ですと「マイクロデブリッター」と呼ばれる
鼻ポリープや患部の粘膜を吸引しながら
削れるという画期的な器具が導入されたので

かなり安全性と技術性が向上したといいます。

 

ちなみに抗真菌剤などはほぼ使いません

通常カビ菌といえば抗真菌剤などを使って
カビ菌、真菌を抑えていく事が
大切とされますが

副鼻腔真菌症の場合はこの抗真菌剤
基本的に使わないといいます。

 

しかし、顔の骨を破壊するまでに
進行してしまった重篤なケースですと

抗真菌剤を全員に投与してから
鼻の外側を切り開き

病変している箇所を
全て取り除くといったことが
必要になるケースもあるといいます。

 

そういった状況になるまで
放っておかないことがまず重要ですよね;;

 

今回のまとめ

はい、今回は鼻の臭いの原因にもなりえる

副鼻腔真菌症の症状や治療方法などについて
見ていきました。

 

副鼻腔真菌症の場合は
カビ菌が寄生している関係から
放置して治るものではないので

鼻の調子がおかしい状態が
長いこと続く場合は早い段階で
病院に行った方がいいでしょうね。

 

もしも副鼻腔真菌症の疑いがある場合は
早めに取り除かないと上記のように

怖い状況になってしまう可能性も
ありますので;;;


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しかし鼻に寄生するカビですか・・
こういった病気にかからないように

日頃から免疫力アップの事を
視野に入れておくといいかもしれませんね。

 

では、鼻カビ、副鼻腔真菌症については
以上になります。

また次回にお会いしましょー。

 


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